ある朝,神社に行って巫女さんの格好している金髪の外国人が、神社の庭で掃き掃除(Sweeping)をしている姿を見かけたら、言葉もなく驚いてしまうでしょうね。でなければ、思わず「へえ〜。」とつぶやいてしまうのではないでしょうか。
実は、2年間、越谷の久伊豆神社にいた、この金髪の巫女さんは、私自身です。私は、ロシア人です。1998年、20歳の時にローターリー奨学金をもらい、越谷の文教大学に入学しました。私にとって初めての海外生活は、越谷から始まったのです。故郷では、私の家族は農業をやっていますので、越谷の緑の田んぼにとても親しみを感じました。周りにいた人達、大学の先生方、ホームステイ先の家族、ローターリーの皆さんはとても優しくて、いつも私の支えになってくれました。そういう恵まれた状況の中で、ローターリーの小林さんに子供の頃からやってみたかった空手の話をすると、久伊豆神社に属する小林さんの道場を紹介してくれました。私は、道場に通い始め、そこで、巫女の仕事を勧められ、一生に一度しかできない文化経験となった巫女の仕事をする事になったのです。この経験は忘れられない出来事となりました。私にとって、静かな神社の雰囲気が、忙しい学生生活を忘れさせてくれ、神社は、ホッと出来る居心地の良い場所となりました。様々な人と出会い、難しい日本語を習い、お守りの事等を学んだりする神社での毎日は、とっても興味深いものでした。誰に話しても「信じられないなあ。へえー!」と言う感想が返って来ます。日本人だからといって、誰もが出来る経験ではないのに巫女になるきっかけを作ってくださり、日本滞在中の最後の1年間は、ホームステイ先でもあった小林さんの家族には、感謝の気持ちで胸がいっぱいです。
日本滞在6年間は、越谷に4年、東京で2年を過ごしました。現在は、結婚して、オーストラリアに住んでいますが、越谷の人々の温かさと景色の美しさは、今でも私の心を奪い、神社の近くに住んでいた頃の事が、とても懐かしく思い出されます。越谷は私にとっての2つ目の故郷です。
ベズグラヤ アンナ 2006年2月27日
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