1984年21才で渡仏し、22年になりました。今でも、人から何故フランスにと聞かれて返事に困りますが、特別フランスに思いや興味があった訳ではなく、たまたま見つけた料理人の求人広告に応募し2年の契約で行きました。その会社(パリに7店舗ある、「パリやきとり」・「すし長」)で13年働き、その後、欧州初のデパート内日本レストランをオープンさせ(ギャラリーラファイエット「カフェすし」)、2000年に独立しオペラに寿司屋「こりん」を開店致しました。
文字どおりオーナーシェフになれた訳ですが、人が思う程格好良いものでなく、店といっても間口の狭いマッチ箱のような店です。
資金も無く親兄弟に借金し、店の改装は手作り、食器や道具は日本に買いに行き自分で運んで来ました。異国での開業ですから法律や行政の仕組みも解らず、ましてや難しい言葉は解りません。いろいろな人に聞いて回りましたが、これが皆言うことが違っていて、どれが本当なのか、本当に開店できるのか疑心暗鬼に陥りました。
また、国籍豊かなフランスですから事がなかなかすんなり進みません。何か注文して、配達が一度で来たらシャンペンを開けると聞いていましたが、全てが大陸的に進むなか、よく開店できたなーと今思い出してもあれはミラクルですね。
それは現在でも同じことですが、それでも何とかやって来れたのはお客様のお陰です。外国で日本食を食べてほっとする日本人、恐る恐る初めて寿司を口にするフランス人、子供の頃日本に住んでいたと懐かしむ人、今や寿司は世界の食べ物と言っても過言ではありません。いろいろな国籍の人が美味しいと言って、喜んで食べる姿を見ると心からこの仕事をして良かったと思います。それにパリは、欧州一の市場ランジスがあり、そこから毎日新鮮な食材が届くのも嬉しいことです。
また新しい出会いを楽しみに今日も店を開けさせていただきます。
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寿司 こりん
58bis.rue Ste-Anne
75002 PARIS
TEl:01 4020 4993 |
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