オーストラリアで学んだ事
高校1年 酒川ゆきの
第22回越谷市青少年使節団の一員として、私は7月25日からの11日間、オーストラリアに滞在しました。
中学の3年間でそれなりに英語は学んできたし、事前の研修でみんなとうちとけたこと、ホームステイは今回が3回目、ということもあってか、私は家族や友達が心配していた「言葉の壁」だとか「知らない人達と過ごす」等というものには、それほど緊張してはいませんでした。むしろ数少ない高校生として、山下さん・相馬さんと、みんなをまとめる立場にあったことに緊張していました。
しかし、オーストラリアに着いたら、忙しさも手伝ってそんな緊張もすぐに吹き飛びました。休日はとびきり優しいホストファミリーと共に過ごし、平日は数々の歓迎を受け、国会議事堂に歴史館・消防署・博物館・アボリジニアート等多くのものを見学・体験しました。博物館・歴史館の見学・アボリジニアートの体験では多民族国家であるオーストラリア独特の文化に触れ、アボリジニの人達について知ることができ、学ぶ事はとても多く、どれも印象的でした。しかし、その中で私が最も印象深く感じたのは、歴史館で見た、一本のビデオでした。
そのビデオの内容は、「豊かな川の水かさがみるみる無くなっていく」というものでした。そのビデオが訴えていたのは、深刻な環境問題についてだったのです。
事前の研修でも、「オーストラリアの人は、資源・水を大切にしている。」という話は聞いていました。実際に・・・
・食器を洗うとき、汚れがひどくないものは、石鹸で洗うと水で流さずに布巾で拭いて終わり。ひどいものは溜めた水でさっと洗う。
・ごみがリサイクルできるものと完全に分別されていた。さらにゴミはラビッシュボックスでそのまま出すのでゴミ袋が必要ない。
・スーパーで売っている野菜・果物等には余計な包装が一切無い。=余計なゴミが出ない!など、私が気づいただけでもこんなにありました。「エコ!エコ!」と口にするだけでは、もういけないオーストラリア。現在の日本の無駄にゴミを排出している生活とは全然違います。
話は戻りますが、ビデオだけでなく、その深刻な環境問題を、私達は実際に目にしました。
・キャンベラへ向かっていたバスの外に、湿地が広がっていました。以前はそこは広大な湖でしたが、乾燥して大部分が干上がってしまったそうだです。
・キャンベラでの小旅行で宿泊した施設が在った場所は、以前は川だったそうです。
・オーストラリアといえば広大な面積を利用した牧蓄が思い浮かびますが、家畜の飲み水を溜めたため池が干上がってしまっているため、水不足ということもあり、減少しているようです。
・オーストラリアの人たちは、冬でも目や皮膚を守るためサングラス等を欠かしません。紫外線の影響です。乾燥する、紫外線が強くなる。特に、オゾンホールが原因です。
地球の上空にはオゾン層が在り、太陽から放射される紫外線の大部分を吸収しています。南極圏のオゾンホールはオーストラリア上空にまで達しているため、強烈な紫外線がオーストラリアに降り注いでいるのです。オゾンホールが発生する原因は、フロン等が紫外線によって分解され、その結果生成されたものがオゾン層を破壊するからだといわれています。
フロンガスも使われなくなり、環境サミットも行われ、チーム−6%運動に代表される活動も活発になり、レジ袋についてなど、ニュースでもメジャーな話題となった環境問題への関心は高まっています。しかし、日本にいる私達には、まだ「他の国の出来事」という気持ちが強く、肝心の二歩目が踏み出せていないのではないでしょうか。オーストラリアではコマーシャルの度に“Think・・”等とエコを訴えています。身近な問題として、心の中にいつもあるのです。
ゴミばかり出てくる日本と違い、資源豊富なオーストラリアでは、本当に資源が大切にされています。私達も、いつまでも「他の国の事」では済まされません。いずれ直面する、いや、直面しないためにも、冷房の温度を1℃上げる、こと命の一滴を無駄にしないことなど、一人一人が環境について考え、さらには他の人にも伝えていくことが重要だと私は思います。
私は、通っていた富士中学校で、イーキューブという、環境について考え・発表する等の活動をしていました。様々な環境フォーラムにも参加していましたが、今思えば偉そうにしゃべっていただけだったようにも思えてきます。行動に出せた部分が、あまりに少なかった気がしました。
最後になりますが、環境についてもう一度深く考える機会を、またホームステイという、外国の文化に直に触れることの出来る貴重な機会を与えてくださった、国際交流協会の関係者の皆様、迎えてくださったキャンベルタウンの皆様、私達に色々助言をしてくれたリーダー達、そして応援してくれた家族、学校の先生方に、心から感謝したいと思います。
本当に、ありがとうございました。この経験を活かし、より良い生活を送りたいと思います。
2008年 第22回越谷市青少年使節団
- 杉本太志(中学2年)『第22回越谷市青少年使節団を終えて感じること』
- 池田奈央(中学2年)『オーストラリアに行って』
- 酒川ゆきの(高校1年)『オーストラリアで学んだ事』
- 小川隆雄(リーダー)『30の瞳を引率して』
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