大澤昌平あのような素晴らしい舞台があったおかげで

麻布高等学校1年 大澤昌平

あのような素晴らしい舞台があったおかげで、僕は貴重な体験ができた。あの場があったおかげで、僕の考えは変わった。今回の事業に関わった皆さん、本当にありがとう。

今回の事業は極端な言い方をすると、行くときは行きたくなく、帰るときは帰りたくなかった。行きたくなかった理由は簡単だ。いろいろあるが、最も大きなものは言葉の壁。自分の英語は通じるはずが無い。僕はそう信じていた。帰りたくない理由も簡単。僕とホストファミリーは家族になったから。家族との別れを喜べるはずがなかった。

しかし、最初に考えたことは、結局間違っていた。国際交流に必要なのは英語ではなく、伝えたいという心だった。ホストファミリーは自分の半人前な英語を聞き取ってくれようとしてくれている。それだったら、言葉の問題ではなく、気持ちの問題になるのだろう。時間をかけてもいいから、へたくそでもいいから、粘り強く自分の意思を伝えることが真の国際交流であり、交流することの喜びも生み出すと思う。「Don’t be shy」というのは本当に大切だ。

自分はそれが完璧にできたわけではない。初めは会話をする勇気を持てなかったし、初日は疲れたといってすぐに寝てしまった。しかし、そんな僕をホストファミリーは心配してくれた。ホストファミリーのやさしさは言葉が通じなくてもわかった。そして同時に思ったのは、ホストファミリーも、いくら経験があるとはいえ、僕との関係を築くことに努力しつつも四苦八苦しているだろうということだ。ホストファミリーの優しさと僕だけが苦しんでいるのではないという事実。それがわかったら、心が軽くなり、積極的に会話ができた。両者の関係は近くなり、家族になって、最後は別れるのがつらかった。

僕が書いたこと、「伝えたいという心が大事」ということは、向こうに行ってはじめてわかることだと思う。事前に何度も同じようなことを自分も言われたが、ホームステイなんて未知の世界で、やはり英語にこだわり続けた。行く前までは無駄な忠告だった。ではなぜこの場でその無駄な忠告をするかというと、そのことが僕に多大な感動をもたらしたから。書き留めずにはいられないような感動だ。自分と異邦人が言葉も肌の色も違うのに会話ができて、仲良くなれるというのは、とても大きな喜びと新たな世界観を生み出し、それが大きな感動となる。「書き留められずには」ということは、皆にもそれを教え、広めたいということなのだろう。この越谷市青少年使節団の更なる発展を願う。


2007年 第21回越谷市青少年使節団

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