鳥と星とオーストラリア
越谷市立平方中学校3年 村瀬幹
12日間の派遣が始まる前、オーストラリアでどんな鳥に出会えるのか楽しみにしていた。なぜなら、日本ではペットとして知られているインコ類がオーストラリアでは野生として生活しているからである。また、星座を見ることも楽しみの一つであった。日本では見ることのできない「南十字星が見える」、「星座はすべて逆向きに見える」、など興味深い話も聞いていたからである。
3月28日、オーストラリア時間午前8時には、僕は待望のオーストラリアの地を踏んだ。天候は晴れである。早速、ホストファミリーと近くの林でバードウォッチングをした。そこにいた鳥は、動きがとても速く、しかも体の色が周りの林と似ていたので、双眼鏡でははっきりと見ることができなかった。また、オーストラリアの野鳥図鑑を持っていなかったので、一体目の前で何が動いたのか分からず残念な思いをした。
だが、その日の夜には星空をホストファミリーと見ることができた。我が家の十倍以上あるホストファミリーの庭で、日本では山奥に行かないとみられないような数の星を見た。その中に見慣れた星座が西の空に傾いていた。日本では上に見える赤いベテルギウスが下に、下に見えるリゲルが上に見えた。逆向きのオリオン座だった。ホストファミリーが「南十字星が見えるよ。」と教えてくれがた、星の数がとても多く見つけることが出来なかった。ホストファミリーに北半球にある日本と、南半球にあるオーストラリアでは見える星が異なると伝えようと思ったが、僕の英語力が未熟だったこともあり、上手く伝えることができなかった。
4月2日に派遣生の仲間と小旅行のため、山の中にある宿泊施設に泊まった。山の中なので標高が高いということや空気が澄んでいることもあり、星がよく見えそうだと期待していたのだが、あいにくの曇りとなり、空に目を向けても何も見ることができなかった。最終的に、オーストラリアで星がよく見えた日は、12日間のうち、2日だけであった。
宿泊施設で夕飯を食べた後、姉妹都市協会の人と一緒にカンガルーを見に山の中を少し散策した。カンガルーは見られなかったが、途中、「ホー・ホー・ホー」というフクロウのような鳥の鳴き声が聞こえた。オーストラリアには日本と同じような鳥がいるということを確認できた。
派遣が終わった今、僕は惜しいと感じることがある。もっと星について勉強していれば、たくさんの星の中からでも南十字星を見つけられただろう。鳥のことをあらかじめ勉強していたら、バードウォッチングの際も鳥の名前がわかったであろう。野鳥観察と天体観測は僕の趣味である。今後、オーストラリアから派遣生がやってきた際には、僕が「オーストラリアとは逆さまに見える」日本のオリオン座を見せてあげたい。
最後に僕にこのような機会を与えてくださった国際交流協会をはじめとする多くの人たちに感謝いたします。ありがとうございました。
2009年 第20回越谷市中学生使節団
- 伊藤花菜(中学3年)『オーストラリアに行って』
- 村瀬幹(中学3年)『鳥と星とオーストラリア』
- 鈴木瑛美子(中学3年)『2009年越谷市中学生使節団に参加して』
- 渡辺栄一(リーダー)『キャンベルタウン訪問を終えて』
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