伊藤花菜オーストラリアに行って

越谷市立武蔵野中学校3年 伊藤花菜

この派遣事業参加のきっかけは、今は亡き祖父母との約束からでした。英語を習い始めたばかりの私に、祖父母はこう言いました。「花菜が英語を上手に話せるようになったら、オーストラリアに一緒に行こう。通訳を頼むよ。」その思いを胸に、今回この派遣事業に参加しました。

私が一番心待ちにしていたのは、ホストファミリーと過ごすことでした。そこでたくさんのことを学べるだろうという希望、そして、自分の意思や思いがどれだけ伝えることができるのだろうという不安、この2つの相反する気持ちを胸にオーストラリアへ旅立ちました。

シドニー空港に着きオーストラリアの地に初めて降り立ったときはまだ、実感が湧きませんでした。しかし、ホストマザーと対面し、ようやくじわじわと実感が湧いてきました。ママは、緊張している私の心を見透かして、「今日からあなたは私の家族の一員よ。だからリラックスして。」その言葉のおかげで、緊張した心も体も少しずつほぐれ、家族の一員として打ち解けることができました。そして家族のみんなとTVを見たり喋ったりしたいと思うようになりました。だから、知っている単語をひたすら並べて意思を伝えました。始めはあまり分かってもらえずとてもショックでした。「日本に帰りたい。」と、ホームシックになりました。しかし、せっかく来たオーストラリアでめそめそしてないで、もっと自分から話しかけよう!分かってもらえるまで頑張ろうと思い辞書を使い根気よく話しました。すると、家族みんなも辞書で日本語を調べて話してくれました。そして、家族との会話も増えとても楽しく過ごすことができました。お父さんとお兄ちゃんと庭で汗を流したバスケットボール、お父さんと天体望遠鏡で観た土星、お姉ちゃんと作った夕飯、お母さんと丘の上から見た大きな虹、ホストファミリーと過ごしたごく普通の生活が何よりも深く心に残りました。

その他、仲間たちと見学した国会議事堂や国立博物館などで、たくさんのことを学んできました。展望台からきれいな景色を見たり、昔の人の生活や文化を見たり、体験したりしました。アボリジニ人の伝統的な、草で作るブレスレットや点で書く絵・楽器などを体験し、驚くことがたくさんありました。山登り・シドニー観光・ブルーマウンテン・ボンダイビーチ・コアラ・カンガルー・オーストラリアの子供たち・・・この12日間で、たくさんの人と出会い、学び、一生忘れられない貴重な経験をさせて頂きました。このような経験ができたのは家族や関係者のみなさんのおかげです。ありがとうございました。

オーストラリアに行って


2009年 第20回越谷市中学生使節団

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